何もしない時間に、罪悪感を持たなくなった

撮影の待ち時間、椅子に座ってぼんやり天井を見ている。スマホも本も持たず、ただ何もしていない時間。

以前の私は、この状態が苦手だった。常に何か有益なことをしていないと落ち着かなかった。

でもある時から、何もしない時間をあえて作るようにした。カフェでも家でも、数分だけ何も情報を入れない。

最初は手持ち無沙汰だったけれど、だんだん頭の奥が静かになっていく感覚が分かるようになった。

お気に入りの場所は、スターバックスの窓際席。タンブラーに入れたラテを飲みながら、ただ外を眺めるだけの時間。

生産性はゼロかもしれない。でもその後の集中力は確実に違った。

ずっと動き続けるより、一度止まったほうが遠くまで行けることもある。

自由な時間が欲しかったのに、自分で埋めていたのは私だった。何もしないと決めることも、予定のひとつだったのだと思う。

名前を呼ばれて立ち上がる。短い空白のあと、体も心も少し軽くなっていた。

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