長時間の撮影の合間、控室の椅子に深く座って背中を預ける。何気ない姿勢だけれど、昔の私はこれができていなかった。
移動中も家でも、なんとなく前かがみ。スマホを見る姿勢のまま固まっていた。
腰や肩が重いのは仕事のせいだと思っていたけれど、姿勢の時間のほうが長かった。
自宅の椅子を買い替えたのがきっかけだった。オカムラのシルフィーにしてから、座る姿勢が自然と整うようになった。背もたれに体を預けるだけで呼吸が楽になる。
体が楽だと、仕事後の消耗が減る。消耗が減ると、何もできずに終わる夜が減る。
時間がないのではなく、体力が残っていなかっただけのことも多い。
整った姿勢は見た目の問題だけではなかった。生活の持久力に直結していた。
椅子に深く座って、足の裏を床につける。その安定感が、1日の終わりを静かに支えてくれている。

コメント