ロケの待ち時間、窓の外ではスタッフが機材を動かしている。以前の私は、この隙間を全部スマホで埋めていた。SNSを開いて、ニュースを読んで、動画を見て。何かしていないと時間を無駄にしている気がしていた。でも見終わったあと、なぜか疲れていた。ある日、スマホのホーム画面からよく開くアプリを減らしてみた。消したわけではなく、2ページ目に移動しただけ。それだけで無意識に触る回数が減った。代わりに持ち歩くようになったのが、ロルバーンの小さなポケットメモだった。思いついたことや気になったことを書くだけ。うまくまとめなくていい。文字にすると、頭の中のもやもやが外に出る感じがした。情報を入れる時間が減ると、自分の考えが戻ってきた。次の仕事のこと、最近気になっていること、将来のこと。静かな思考は、スマホの画面の中にはなかった。暇な時間は無駄ではなかった。考える余白だった。撮影の呼び出しがかかるまでの数分、メモを閉じて深呼吸する。その静けさが、意外と贅沢だった。
スマホ時間が減ったら、考える時間が戻ってきた
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